弟子入り志願


近頃 会う度に私の顔色が悪いと言ってくる男(アラウンド35)がいる。
こちらとしては体調が優れないわけでも、
顔が青褪める程の心理的ダメージを受けた覚えもなく、
至って健康、至って普通であるため、
「顔色が悪い」に対して肯定も否定もできず、返す言葉が見つからない。
先日などチーク的なものを施せとまで言われる始末。
劇的にメイクがうまいビジュアル系男子に言われるならともかく、
「おっさんやもんしゃーないやん」と開き直り、
セクハラをものともせずに人の胸に正面から手を伸ばすような男が
他人のメイクについてアドバイスしてくるとは1ミリも予想していなかっただけに少なからず驚いた。



私、チークは施さない。
否、持っていないと言った方が正しい。
私の力の入れどころは、目元のみである。
極端に言えば、
アイラインさえ満足にひければその日1日ゴキゲンだ。
逆に言うと、
アイラインがうまくひけないと丸1日スッピンでいいと思うほどである。
メイクひとつで華々しく変化するような顔でもないので、
メイク自体にそれほど関心がなくどちらかというと苦手かもしれない。
そんな私がチークなどという高等技術を持ち合わせているわけがないのである。



しかし、だ。
少し前にもお気に入りの男子(19)が
「俺 女のコはチークがポイントなんすよね。ほっぺの赤いコ超かわいくないっすか?」
と言っていたことを思い出した。



その時は、
ほっぺが赤いだけでポイントUPするとは、恐るべしチーク!そして昨今の若者の美的センス!!
と思ったぐらいだが、
30半ばのおっさんにまでその効力を知らしめるチークとは、一体どれほどの兵なのか。
どれどれここはひとつと、
オネーサン、チークを購入してみた。
何にしても赤かピンクかオレンジかと言われれば迷わず赤を選ぶ私なので、
数多あるチークの中からより赤いものを選んだ。
試しにつけてみたのだが、鏡を見てもどうも締まりがない。
この違和感は一体何…
そう思いよくよく覗き込んで見てみると、私 アイシャドーも赤メインだった。
目元と頬が鮮やか過ぎるのに対して、口元が素。
グロスも口紅も苦手な私は常に薬用リップのみである。
どうりでバランスが悪いはずである。
というか、
傍から見れば 何か忘れて出掛けちゃった人 である。
私が傍の人でも間違いなくそう思う、
あー、誰か早く言うたげてーーーと。



ここでまたひとつ問題勃発。
チークを施せば、それ相応にグロスだの口紅だのも施さねばならぬ。



どうやら私のチークデビューはまだ遠い。






こうゆう時はこの人の力を借りたい。


オトメン(乙男) 第4巻 (花とゆめCOMICS)

オトメン(乙男) 第4巻 (花とゆめCOMICS)


…銀ねず様!!



私、この人いちばん好き。
細身の色白、そして知的メガネ。たぶん一重…なイメージ。
そんでもってドSときたら直球ド真ん中!
「おい、女!」って言われてやってもいいかなと思う。(←ツン様*1に対してツンで返す女)


あ、9巻出てる。

*1:ツンデレ+俺様=ツン様。某Mドナイツのギターの人はヅン様