うおりゃる


目覚めてはみたものの、
やはり一晩では髪伸びず。
さらに、この髪は強情な直毛であるが故、
気に入らなかった昨日よりもさらに気に入らない。
ボリュームのボの字もねぇっつーの。
大嫌いな整髪料の類でごまかせやしないかとあれこれと揉みこんでみた。



―効果なし。




逆毛とか立たねっス(涙
無造作を造作できねっス(涙




ひとつの望みが地味に消えたところでひとり静かに髪を洗い、
あの宮根さんとおき太くんにも目もやらず、
朝から真剣に調べた。
こうなったら最終手段はエクステしかない!!


という結論にたどり着いた桃子は各美容院の開店時間に電話をかけたところ、
今日の今日、
しかも18時までに120本付けてくれるところは見当たらず。
連休前だしねー、
祇園祭だしねー、
お忙しいわよねー。
わかってはいるんだよねー。



ぐすっ。




こんな頭でも桃子は変わらずかわいいよ。
短いのもいいやん。俺は好きよ。



とか言ってくれる人がいればまだ耐えれるのか…
いたら、の話。
ご覧のとおり、
ここ何年もいねっス(涙


よりによって今夜ツカザキさん!!!!!
そしてこのまま東京やというのにこの頭ってことが耐えられない。
…冴えない。
帽子よりも確実にかつ自然な感じで髪を隠せるものといえば
頭巾か面かマスク(元フェンシング部員)、
あとはあれだ。
いちばんオシャレなやつ、
そう、兜。




あ、ちょっと派手?



なんか串。
バーべの串。


じゃこれだ。前田くんスタイル。

ほらなんかオシャレ。
毛もついてるし、桃子にうってつけ。



あぁ今すぐ巻き起これ、兜ブーム。
時代は戦国。
うおりゃーーーーーーーっ!!
とか言って突撃します私。(足軽





※画像はこちらから拝借しております。
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