終着点は見えなくていい

風呂に入ってからビールを求めて
最寄のローソンではなく若干離れたファミマに行き、
なぜか花札を買って帰ってきた私。




ここ10年ぐらいパスタを食べた記憶がないのに
今99円の冷凍ナポリタンにはまってしまった。
99円ショップが誇るVLブランド商品であり、
具も何もない単なるトマト風味(notケチャップ)の麺。
袋のまま4分チンするように、とパッケージには書いてある。
そういった調理法を読まずに適当にチンすると
私の場合は大概加熱時間が足りずに真ん中が冷たい。
自慢じゃないが、
カップラーメンは2分強で食べ始める。
携帯や家電類も取説など読んだことがない。
要するにせっかちなのだ。
特筆すべき点:大変せっかち そんな私が、
このナポリタンにおいては5分半ぐらいチンしている。
加熱しすぎると水分がとんで麺が硬くなる。
中には焼けてしまい、噛むとガリガリと音を立てるものもあるぐらいだが、
私はその状態が好きだ。
商品開発チームの意図を無視どころか真っ向から否定したトマト風味の噛み応えのある麺である。
噛み応えという字面を見ると「アルデンテ」のようだが、
噛み応えの意味は若干違う。


私、焼きそばを好んで食べることはないのだが、
焼きすぎてガリガリのソース味の麺は好きだ。
そのためにわざわざ低温で加熱し続けることがある。




パスタも焼きそばもそれぞれが持つ本来のよさ、いちばん輝く状態を大きく通り越し
敢えて台無しにした状態を好んで食べるとは
私ときたら完全に別の可能性を引き出してしまっている。
その可能性は全く一般受けしないものだという認識は、ある。