酒と泪と女と女。


どうやら犬とオカマにはやたらとモテる京都桃子、
同い年の従姉妹が結婚した(していた)と母からのメールで知った。
少し前に彼氏ができ、鎌倉の実家から出たとは聞いていたが、
「あれは結婚しぃひんで」と誰もが思っていただけに
晴天の霹靂とはこのことである。


母方の従姉妹は揃いも揃って女ばかり、
その中でも私と彼女は呆れられる程に酒呑みだ(そうだ)。
鎌倉在住の彼女は美容師となり東京へ、私は京都で販売業と
お互い大人になってからは誰それの葬式やら法事やらでしか会わなくなったが、
ほら、葬式・法事っつったらあれでしょ、



酒。



これ、
スープの冷めない距離。
おっと間違えた、
切っても切れない関係。
田舎の葬式・法事と言えばもはや一大イベントであり、
そこで振舞われる茶菓子と料理、酒の量は半端ない。
我が妹を含め、他の従姉妹たち7名が、
一族の中で最もこういったことに才覚を表す我が母の仕切りにより
台所でお茶やらお茶菓子やら料理やらの準備に追われる中、
私と彼女は両手にビールと酒を持ち、あっちこっち注いで回る。
どうやら母たちの間では暗黙の了解で役割が決まっているようで、
何のためらいもなく台所には不要だと言われる私たち。
納得いかずに理由を尋ねると
「誰に似たのかあんたら2人は動作が粗っぽい!怒」とのたまう我が母。



そんな私たち、
一見、甲斐甲斐しくお酌して回っているようだが、
その実、注いだそばからおっさんたちに注ぎ返され、
「役得、役得」とぐいっとぺろっと頂いておる。
Yes,We love アルコール。




10年程前だったか、
曾祖母の葬儀の席で客人が帰った後、
2人で遺影の前に座り、残った酒を呑み尽くした。
朝から両手に余りある空瓶を抱え酒臭い私たち、
祖母(母の母)にゲンナリされ、
お互いの母にしばき倒されたのは言うまでもない。
祖父(母の父)は隠してあるとっておきの焼酎の在り処を教えてくれた。
それ以来、チーム酒盛りとなった私たち。



ここ5年会っていないが、
次回東京遠征した際には酒を抱えて会いに行こうと思う。




おめでとう。