23時間

ヤツと私の23時間を赤裸々に綴ります。
興味ない人はスルーの方向で。




今日は神戸へ出かけますの、私たち。
ってことで、
朝11時に京都駅の5番乗り場集合。
神戸に着いてから諸々の野暮な用事を2つ3つこなし、1時間半ほど経過。
三宮に移動し、本日のメインイベンツ、IKEAへGOです。
紆余曲折、二転三転を経てシャトルバス乗場に到着。


がっ、
すごい行列。
平日、それも月曜の昼下がりにこの人間は一体どこからやってきたのか…。
私、どんなに評判のおいしいお店でも何かの発売日でも絶対並べません。
スーパーのレジも5分が限界。
そんな私、自分を褒めてあげたい。
よく頑張ったねって。
よく耐えたねって。
私の習性を熟知したヤツは隣でハラハラしたことでしょう。
ま、そこは私も大人ですから。
40分後バスに乗りこみ、車内からの港の景色にテンション上昇。
海を見慣れない2人の盛り上がりったらない(笑


そうこうしてるとポーアイ、IKEAに到着。
想像以上の人の多さに


「…これは戦いだ」


そう直感した2人は一旦外の喫煙所で一服そして二服。
覚悟を決めていざ出陣。
各シーン各コーナーでカッポーさながらに家具を見る。
見方が一般人と違う私ら。
ソファの脚は外すわ、
チェアの座面裏と座面品質表示を見るわ、
ベッドのスノコの材質確かめるわ、
ポケットコイルに焼付け処理してないことすぐ気付くわ、
収納家具の組立と耐荷重チェックするわ、
明らかに怪しい。
そして
明らかに家具なんて買わなさ…いや、
買えなさそう。
あ、
私の服装、
ダメージTシャツ+黒のプリーツミニ+白黒ボーダータイツ+ベロアライダース+ラバーソール+スタッズ+ドクロ…


金があるようには見えません。
さらに
モテる気がしません。
ヤツはいつものフレッドペリーのアーガイルポロに黒ジャケ+グレーのパンツ。
年齢は実年齢オーバーのせいぜい24、5歳ってとこか。
もし自分の店にこんなカッポーがやってきたら、
私はさらっと受け流すことでしょう。


さんざん試して気に入ったものがふたつ。


これ、うちにない商品群。
いい。
掛け心地よい。


ふと時計を見ると19時45分。
巨大なIKEAで気付けば4時間超、歩き回っておりました。
その4時間超で購入したのは、
ヤツのマグネットボードとピーラー、グラス2コ。
このグラス2コの意味は。。。訊くまでもないです。
私は狙ったもの全てが在庫切れ。
赤いグラスも
ショッキングピンクのレースのポール通しカーテンも
コウモリも
モグラの醤油注しもなかった。
ま、こんな日もあるわな。
レジを済ませてソフトクリームを食べる。
なんかデートっぽいぞ?!
ごちそうしてもらいました。デヘッ。


すっかり夜の神戸、
シャトルバスからの港、ポートタワーやモザイクの電飾を車内から眺め、勝手にノスタルジー
再び三宮、
朝から何も食べてない腹ペコ2人は



「神戸に来たら中華っしょ!」



っつー安直な発想で一路南京町へ歩を進める。
が、
南京町は暗かった…
まだ20時半なのに真っ暗。何と言う!
で、三宮へと夜道を歩く。
かなりの本気散歩レベル。
辿り着いたは東門街の鉄板焼屋。
これがまたうまかったんだ、超。
ネギオムレツに海鮮焼きそば、めちゃくちゃうまい!!
そして特製餃子で大満足。
ヤツはいつも必ず最後にアイスと柚子シャーベットで締める男。
ただ本日のアイスは「バニラとメープルウォールナッツ」by かわいい女子店員さん。
黙ってバニラを食べる男(笑 
いろんな話で盛り上がり過ぎて気付けば24時前、
2人して家には帰れないことが発覚。
とりあえず終電で京都まで戻ることに。
車内でひたすら芸人ネタと薄毛ネタ。
話題がコア過ぎます。


あっという間に深夜の静まり返った京都へ着き、
「あーやっぱ京都が落ち着くなー」と2人同時に年寄りくさい発言。
そのまんま駅前の笑笑へ。
ヤツのマンゴーココナッツのカクテル、私の紅茶ハイ共に甘過ぎる…。ヘヴィ過ぎる。
ここにきてどうやら発熱し始めた私。
実は風邪気味、さらに丸一日港風に吹かれ歩き回った結果の発熱。
しかし、そこは誰よりも多く風邪をひく風邪のセミプロ。全く動じず。
しれっとトマトジュースを飲みながら
濃い夜が過ぎ朝が近付き始めた朝4時半、
閉店で笑笑を出て向かうはネカフェ。


温度が変わるたびに鼻が垂れたり詰まったりするため、
「とりあえず着いたら鼻かもか」と移動のたびに言われる31歳女子。
鼻をぐずぐずさせた私と歩くヤツに不覚にも若干のトキメキを覚え…たかどうかはさておき(爆
ネカフェに着き、3時間パックでカップルシート(しかもフラット席)に通され横に。



―3時間後バッチリ目が覚める。


カップルシートで何も話さず、何も読まず、何も電源入れず。
「(自分が)寝る前と起きた時とで(私が)1mmも動いてなかった」と指摘される。
アハハ、ばれたか。
死んだように眠ることで有名なのよね、私。しかもうつぶせ。
健康な人間は一晩に30回の寝返りを打つのです。
私はピクリともしないみたいです。
死んでるの?
…これでもベッドを売る身です。



そして鼻が詰まる朝8時、
京都駅から宇治線で2人は第二の睡眠を求めて出勤。
開店までの1時間半、
館内で選抜メンバーによる避難訓練が行われているのにも動じず、
最高級のマットレスと羽毛布団でガッチリ眠る2人。
これ、
勤務時間外ですので。
仕事はキッチリやってますから。


しかし
何なんだ、この2人の23時間。
何なんだ、このナチュラルさ。
何なんだ、この感覚。


すげー普通なのに
すげー新鮮。



それにしても
こうやって綴るとなげーな、23時間。