美しさ


アスリートって美しいなと思うのです。


あ、世界陸上見てますよ。
日本男子4×100mリレー、
結果は4位でしたが、私、感動しました。
日本人が短距離で堂々と張り合える時代になったんだということに
得体の知れない勝手な勇気が出ます。
織田裕二が「あと8回リプレイしてくれ」と発言したことにより、
3回見れました、日本勢の雄姿。
織田さんの暴挙に感謝したい。
高平選手の走りは何度見てもスカッとします。
無駄を全て削ぎ落としたとも言える前衛的な彼の顔立ちと
走るために作り上げられたしなやかな四肢にはもはや溜息。
オンリー溜息。



そして、棒高跳び
最も美しい競技だと思います。
バーを越える瞬間、人間が空に近づくんです。
走り高跳びの経験しかない私でも、
バーを越えるあの感覚は
他の何にも例えられない、何からも得られない快感だと知っている。
ここでドラマを見ました。
フッカー選手の並々ならぬ気迫が
うちのブラウン管を通して伝わってきた気がします。
自分を極限まで追い込み、自分を超えるその姿に
無力な私は感動するのだ。




最近気付いたことなのですが、
私は美しいものを見ると涙が出る。
悲しい、悔しい、やりきれない、うれしい、ほっとした…
いろんな涙があるけれど、
美しさに流す涙が圧倒的に多くて、
私の涙の90%はこれだと気がついた。残り10%は笑い過ぎ。
悔しいとか悲しいといった非常に主観的というか
自分自身に関わる出来事や感情ではなぜか泣けないのだけれど、
美しいものを目の当たりにした時、
感情のコントロールが一気に破壊され、
涙の堤防が一気に決壊するのだ。
文学、音楽、写真、演劇、まとめたくはないが、いわゆる芸術と称されるもの。
スポーツ。
信じるものを貫き通す姿。
泥臭くもそれぞれの人生を懸命に生き抜く姿。
生きることとは美しいものであってほしい。



自分自身にはまだ泣けないのはそのせいだな。
何ひとつ美しくなどない。
好きなことだけ続けるのっていつだって難しいのさ。
ただ、
それでもやってやるって、
ここで勝負しなきゃ意味ねーだろって、
思ったあの感覚はまだここにある。
この手に、この胸に、
生生しく残っている。
この人生を生きるのは自分なのだ。
言い訳なんてもういらない。
言い訳探してるヒマがあったら走ってみろっつーの。
じゃなきゃ
死ね。



そう思うんです。






最近また改めて聴き直してその魅力にどっぷりです。
『Nuggets』

Nuggets: Original Artyfacts From The First Psychedelic Era 1965-1968

Nuggets: Original Artyfacts From The First Psychedelic Era 1965-1968


3枚めの6曲めは
The Choir 『 It’s Cold Outside 』 だったよ、亮太くん。