終わりはいつも突然

「何だよ、何かあった?」



「―もうだめね、私たち」



「は?」



「一時の気の迷い、
何度もそう思おうとしたわ。
でもそれに反してどんどん確信になってくのよ。
気づいてしまった以上、もう無理なの。
あなたも知ってるように私、自分に嘘はつけない。
こぼれたミルクは元には戻らないの」



「何言ってんのかわかんねぇよ。
わかるのは
おまえは自分で決めたら絶対曲げないってことだけだ」





―ありふれた日常。