閉鎖空間と破壊欲求


イライラする。


叫びたい。
飛びたい。
飛び降りたい。
身体に痛みを与えたい。
何でもいいから限界まで食べ尽くしたい。
とどのつまり、
何かを壊したい。




対個人ってわけではなく
言うなれば、自分の存在も含むこの世のすべての事象に対して
無性にイライラする。



たまらなく
どうしようもなく
イライラしすぎて
感情のコントロール不能
悲しくも悔しくもないのに
涙が溢れそうになる。



このエネルギーを他人に向けないようにしようとすればするほど
内に向かって肥大する。




特別忙しかったわけでもないのに
ひとりでぐったりぼろぼろになって朝を迎えた。


こんな日はひとりでいる方がいい。
そうしないと
大切な人や優しい人を傷付けてしまう。



だから帰る。
そう決めて話す私に



「うちにおいで」


なんて言う。
初めて見る私の一面に戸惑いながらも
この人はそんなことを言うのだ。


わけのわからない話をする私の手を引き、
連れて帰るのだ。



いつものスーパーに立ち寄り、
いつもどおり野菜を貪り、
唐辛子を過剰に摂取しているうちに
ようやくちょっと落ち着いたので、
くっついて眠る。





「帰した方が(私が)ラクになるってわかったけど
これからずっと一緒にいるならそれではあかんと思った」





この人のこうゆうとこ
見習いたい。